2019.04.30

モーター夜話(2) マブチモーター ミニベビー

第2回目で早くもネタ切れか!? ラジコンじゃなくなってきたぞ(汗

チュウキンのモーターと同時期に手に入れたのかミニベビー。
オッサンならご存じだと思いますが、
小型モーターのおしりに単三電池用ホルダーが付いていて、
ちいさなプロペラまで付属しているというもの。
これ、スイッチはなく、指でちょんと弾いてやると回りだすという、
ミニ四駆のタッチダッシュモーターみたいなもの。

Dsc03059

付属のプロペラでミニミニ扇風機としても楽しめますが、
主な用途はヒコーキのプラモデルのプロペラを回すことでした。
ちょいと工夫すれば1/72くらいの単発機にも装備可能。
お手軽に稼働状態が再現できるので、
ブンドドもはかどるってもんです(笑)

子供の頃は何個も買って楽しみましたが、
わりと早い時期、確か平成になる前に廃番になってしまいました。
今回ミニベビーを2個入手したのですが、
そのうちのひとつがごく初期の製品でした。
「マブチモーター」の商標こそ同一なものの、
シート下の製造会社には「東京科学株式会社」の文字が。

Dsc03060

 

まだ、マブチに社名変更する1971年以前の製品ということになります。
価格は100円。その隣のマブチになってからの製品は160円ですが、
これはオイルショックの影響でしょうね。

Dsc03061

ミニベビーは装着に対応するプラモもいくつも発売されるなど、
一時盛り上がりを見せましたが、アクション重視の模型がすたれ、
スケール重視の世の中になったことに歩調を合わせるように、
店頭から消えていきました。

 

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2019.04.21

モーター夜話(1) 中央金属技研 ブラックモーターS3650BB

ココログのリニューアルで使い勝手も慣れなくてはいかんし、
しばらくマジメに更新していくかなー、ということで、
モーターの話題を不定期連載することにしましたん。

題して「モーター夜話」。

なに、ムカーシのモーターのハナシをジジイがにょろにょろ語るだけだす(笑)
記念すべき第1回は、チュウキンのブラックモーター。

Bkb1

まぁ、ブラックモーターといってもぜんぜん馴染みがない人が大半でしょうが、
1970年代後期、1/12電動RCカーが百花繚乱咲き誇った、
いわゆる第一期電動カーブームの頃に発売されたスペシャリティモーターです。
(ここでいうスペシャリティとは、マブチ540と比べて、くらいの意味です)
エンドベル分割式でブラシ交換も可能と、メインテナンスについても考えられていて、
当時急速に盛んになってきたレースイベントでの使用にも適したモーターでした。

Bkb2

画像を見て、ちょっと詳しい方ならお気づきだと思いますが、このモーター、

エンドベル部分がほぼ同時期に発売されていたAYK(青柳金属工業)のモーター、
GZ1200シリーズと共通の意匠を持っているんですね。
放熱のよいアルミ製で側面に楕円の開口部があり、
絶縁ワッシャを介して真鍮製のブラシホルダーを組み合わせ、
ブラシは六角の特殊ナットでセットされているというあたり、
エンドベルについてはまったく同一のデザインといって良いと思います。
ただ、AYKのGZがフロントエンドも別体で3分割式になってるのに対し、
スチールの一体型である点が異なります。

このような差異はあるにしろ、当時の雑誌を見ると、
寸法はAYKのGZ1200と同じと記してあって、
じゃあ、エンドベルは同一のものを使用しているんだなと思ってました。

Bkb3

ところが最近、オークションで現物を手に入れることができまして、
家にあったGZ1200Rと比較してみたら、なんとびっくり寸法が違う。

全長やシャフト径などは同一、本体の全長もほぼ同一なんですが、
チュウキンのほうがエンドベル部の全長が短く、
その分ベアリング保持部が突出している形状でした。
全長は一緒なので、内部のローターなども同一だと思いますが、
気がつかなかったなぁ。

なお、このブラックモーター、作っていたのはサガミで、
同一意匠のものがCAMでもOEMで発売されていたほか、
当のサガミも本体色を赤に変更、エンドベルを白色塗装とした、
「レッドモーター」を発売してました。

79年、アソシRC12EXにレッドモーターを組み合わせていちむらGCに参戦、
そのころがいちばん(いちむらでは)調子よかったなぁ。

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2019.04.20

ユーザー車検に行ってきた

Vivisya

またまたしばらくのご無沙汰でした(汗

うちの愛車、ヴィヴィオも今年で製造から26年目に突入。

今までは家族でも使うことがあるってんで維持費は家計から支出されてたんだが、
今年度から我が家的に完全趣味車の扱いとなり、ワタシのお小遣いのみで維持していくことに(泣)

そうなると車検も今までみたいにディーラーに丸投げってわけにも(金銭的に)いかず、
今までも何くれとなく世話を焼いてくれた友人のジャイロ君の助力で初ユーザー車検に挑戦してきましたん。

 

●必要なもの
車検証
納税証明書
自賠責保険証
オンライン予約番号
24カ月点検票(あれば)
認め印
(A4クリアファイルか書類ばさみがあると便利)

●事前予約
まずは<a href="https://www.keikenkyo.or.jp/" target=_blank>「軽自動車検査協会」</a>のサイトから車検の予約。うちは軽自動車だからね。最初にユーザー登録しなきゃイカンのが面倒だが、仕方がないか。最寄りの検査協会で都合の良い時間で予約するけど、これは全国どこの検査協会でも可。
東京で登録したクルマだけど、出張で九州に持ってきていて、なんて場合でも、九州で受けられる。あたりまえだが、ウチは地元の熊谷で受けましたん。

●まずはテスター屋へ
新しくて整備の行き届いたクルマなら、そりゃ直接ラインに持ち込んでもいいんだけど、うちのみたいにボロボロなやつは、事前に車検の検査項目をチェックしてくれる「テスター屋」さんというのがあるので、そこにまず持っていった方が安全。

熊谷支所の場合、熊谷方面から行くと検査協会の手前に2軒、テスター屋さんが並んでるんだけど、手前の大きいところは認証工場専用なので、一般人はやってくれません。
んで、そこのとなりにある、ちょっと間口の狭いテスター屋さん(タジマキコーさん048-598-7118というところでした)が、一般人OKなのでそこでチェック。

やることは排ガス、サイドスリップ、ブレーキ、光軸とか。サイドスリップは調整までしてくれて、4200円(2019年現在) 。不合格で二度手間になること考えたら妥当な金額でしょう。

●検査協会で
籠原駅からクルマで10分ほど、熊谷市新堀にある軽自動車検査協会熊谷支所。駐車スペースにクルマを停め、窓口へ。最初に0番の窓口で書類をもらうが、入ってなければ自賠責の申し込み(25000円くらい)をしておくこと。車検費用でこれがいちばん高いけど、保険だもの、仕方がないよね。

書類は後ろのカウンターで書ける。継続車検の場合、チェックシート、支払い用の印紙を貼る紙、あと申請書(だったかな?)で計3枚。認め印必要。車体番号とか原動機形式とかは車検証を見て。書き方ガイドがあるんだけど、ひとつしかないので誰か使ってると終わるまで待ってなきゃならない。

書類がOKなら「ユーザー車検の方」、と張り紙のある窓口に行って見てもらう。OKなら重量税(古いクルマは8800円)と検査手数料(1400円・2019年現在)を印紙で納付(向こうで貼り付けてくれる)。ユーザー車検の場合、ガイドは必要ですか?と聞かれるのでお願いすると、初心者マークがでっかく印刷されたファイルをくれるので、これをダッシュボードに掲示しておく。係員さんが現場でいろいろ教えてくれるのだ。そうそう、24カ月点検の点検票は?と聞かれるので、持ってない人は「後整備です」と答えればOK。ただし、ちゃんとあとでチェックしないとダメですよん。

●見学は大事
納付がすんだら書類を持ってクルマで車検のレーンへ行くことになるけど、時間に余裕があったら車検ライン見学コースへ。ここで一連の流れが見られるので、どういう検査を受けるのかがわかり、大いに参考になる。

●いよいよ車検ラインへ
熊谷検査所の場合、いちばん内側の第3レーンがユーザー車検優先ライン。午前午後と2つすつ、計4ラウンドに別れており、各ラウンドの間に休憩時間がある。自分の予約ラウンドに合わせて並ぶ。ウチは10:30-12:00の午前第二ラウンドに予約だったが、混んでるときは早めにレーンに並んでた方がいいみたい。今回は5月の10連休をひかえてすでにやや混雑気味で、10:00くらいから並んでた。

●まずは灯火類の点灯テスト
車検ライン入り口で係員に書類を渡し、指示に従って灯火類とホーンのチェック。運転席から降りて、係員がレバー類の動作具合をチェック。ボンネットを開けて車体番号とエンジン形式等の確認。あ、ワイパーとウインドウオッシャーもチェックされる。

●排ガス検査
続いて、指示ラインまで移動して排ガスチェック。指示に従って計測器のプローブを60センチほどマフラーに突っ込み、測定結果が出るのを待つ。OKが出たらチェックシートを指示された向きで印字機に入れ、検印する。テスター屋さんで問題ないのはわかってたので、余裕。触媒は暖まってないとうまく働かないので、エンジンを充分暖気してから計るのがコツだそうです(^^;)

●サイドスリップ
次はサイドスリップテスト。直進性の検査ですな。ウチのヴィヴィオは、タイロッドエンドがガタガタだったためにタイヤが片減りしたりしてたのを修理した後、自分でテキトーに調整しただけの状態だったのだが、こちらもテスター屋さんで直してもらってたので無問題。 指定されたところをゆっくりと直進するのだが、早すぎるとやり直し(やり直しになった)。

●スピードメーター誤差計測
次はスピードメーターの誤差テスト。テストローラーにクルマを移動し、ゆっくり40キロまで加速。40キロでライトをパッシングする。ローラーの負荷って独特で、けっこう加減が難しい。web上などの体験記を見ると、恐る恐る踏みすぎてなかなか40キロまで上がらない、なんてのが多かったもんだから、思い切って踏み込んだら今度はオーバーしちゃうんですな(汗

●光量・光軸
次はヘッドライトの光量と光軸測定。パーキングブレーキ、ニュートラルで表示に合わせてライト点灯する。これもすでに事前チェック済だから大丈夫。樹脂ヘッドライトの表面が劣化して曇ってたのを、クレンザーで磨いたりした苦労が実ってよかったよかった(^o^)

●ブレーキテスト
おつぎはブレーキテスト。まずはギヤをニュートラルにしてパーキングブレーキも解除しておき、電光掲示板の表示に合わせてブレーキを踏む。これ、親の仇くらいに思いっきり踏まないとイケマセン。やりなおしになります。続いてパーキングブレーキ。表示に合わせて思いっきり引く。でも、力入れすぎてレバーを折れないように(^^;)

●下回り検査
最大の緊張が最後の下回り検査。オイルや冷却水漏れなどがあるとNG。乗車したままリフトで持ち上げられ、指示に従ってハンドルを左右に切る。係員が各部を叩いてゆるみやガタを、また目視で漏れやその他問題点をチェックする。ウチのはちょっと冷却水がにじみ気味だったんで、直前に拭き取ったりしてガクブル。幸いにして特に何もいわれることはなかった。
ここでなにもなければ、リフトが下ろされて書類を返却されておしまい。車検ラインを出てクルマを止め、同棟にある交付窓口に行って証票を受け取れば、晴れて車検終了であります。

●気をつけることメモ
意外と忘れがちなのがワイパー。ウオッシャー腋芽入ってるのはもちろんだけど、あまりひどい拭き残しとかがあってもNGなので、フロントガラスとブレード表面はよく拭いておく。

フツーはまず滅多に使わない発煙筒もわりとひっかかりがち。有効期限が残っているか見ておく。今はLED式のも出てるから、それに取り替えておくのもいいかも。

つーわけで、なんとかあと2年乗れるようになりました。
クルマと人間、どっちがダメになるのが早いかなー?(^^;)

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2018.10.21

XL125Sのシート張替え

先日、元いきつけの模型店主の愛車だった、HONDA XL125Sが我が家にお輿入れ。
エンジンは3基め、走行距離15万キロオーバーという超オールドタイマーだが、まだまだ元気に走る。

Xl2

ただ、シートが破けてしまい、糸で補修したもののまた破けてきているのがたまにキズ。
雨の日とか乗ろうものならお尻びちょびちょになっちゃうしね。ということで、シートの張替えを敢行することに。

Xl1


さすがにもう純正のシート皮は廃盤なので、同等品を「スタンダード」さんというバイクシートシート張替えの専門店から購入。
送料入れて約4000円でした。

基本、前の皮を剥いで新しい皮をかぶせりゃいい。ただ、新しめのバイクなら樹脂のシートベースにタッカーでタカタカくっつけていけばいいんだけど、XLは金属のシートベースでここから出ているツメにひっかけていく形式なのが面倒。それぞれのツメにひっかけるのに、シート本体を踏みつけつつ、全体重をかけて伸ばしてやっと固定といった感じで、とにかく疲れた。 ツメで指切って血染めのシートになっちゃうし(^^;)

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夕食後から日付がかわるまでがんばってなんとか完成。

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取り付けてみたのがこれ。シートバンドは面倒なのでオミットしちゃいました。

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オヤジさんが仕入れに使っていた特製キャリアものっけて、これで完成。今度ご本人に見せに行こう、そうしよう。

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2018.10.02

我が家に新しいクルマがきた。

Szenkei

ワゴンRがエンジンブローしたので、買い換えを余儀なくされたのです。
初のダイハツ車(ブランドはスバルだけど)。
イマのクルマなんで、走りには期待してなかったけど、やはり思った通り(^^;)


Sw


ごくろうさんなワゴンRとともに。

週末の白樺湖に間に合ってよかったわ。
マシンはまだなんもしてないけど(^^;)

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2018.03.16

無題

お義父さん、狭くて申し訳ありません。
納骨までしばらくの間ご辛抱ください。
Ca3i1678


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2017.10.23

てなわけで走らせてきた

Fr0

もう、2週間も経っちゃったけど、出来上がった(のば)FOXをイベントに持ってって走らせてきた。


Fr1


ドライバーはでりちゃん。もうちょっとサスのセットをちゃんとすべきだった。反省。

Fr2

旧車イベントなので、他車も当時のマシンばかり。こんなん、なんか80年代ぽいよね。

Fr4

しかし、記憶通りにやっぱり曲がらないクルマだわ(汗


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2017.09.23

(のば)FOXをいじる

もうすぐケムール霜鳥氏の4周忌ということで、
彼に縁のある品物をなんかいじりたいなと思っていたのだが、
たまたま目についたのが彼が昔塗ったタミヤFOXのボディ。

マシンそのものは廃棄されてしまったようだが、
ボディはたまたま残っていて、ご遺族の方に形見分けとして戴いたものだ。
これを走るようにできればいいなぁと考えていた。

とはいえ、再販の(のば)FOXを買ってくるのもオゼゼ的にちょっと余裕が、とか思っていたら、
共通の知人でもある元のうてんき群馬支部長のdelica氏より、
組立った(のば)FOXがあるから使ってくださいとのうれしい申し出。

ご厚意をありがたくいただき、メカ積んでボディを載せてみたのがコレ。
F1

オリジナルFOXとは形状の違うスタビと金属色で目立つナックルストッパーは、
クリアイエローで適当に塗ってエアーサプライのワープチューン的に(笑)

F2

ボディに星スピードのステッカーがあるので、本当はモーターは星さんところのにしたかったが、
手持ちがなかったので我々の定番ともいえるシンカモディファイをチョイス。

F3

命日には墓参に持参して、霜さんに見せびらかしてやろう、そうしよう(^^;)
あと、某スキー場でやる旧車イベントにも持っていく予定。

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2017.09.13

「再会」(二次創作みたいなもの)

 出張でこの街に来て半年。

 休日の午前中、雑踏を歩いていた私は、
通りの向こう側にとてつもなく懐かしい人物を見かけた。
ノンボタンのスーツを着こなす銀髪の長身、碧眼、
ちょっと鷲鼻気味のあの人は…

(いや、まさかそんな。でも、あれは確かに…)

 心では疑念を持ちつつ、しかし身体は勝手に動いていた。
他の交通に注意しつつ、素早く道を横断すると、
私はその人物に近づいていく。

「おはようございます。これからご出勤ですか?」

[彼]はおや?といぶかしげな顔をして、

「おはよう。どこかでお会いしましたかな?」

ややトーンの高い、それでいて深みのある声。
昔、よく聞いていたそのままだ。

「ええ、いや、あの、小さかったころ、貴方にはずいぶんと憧れたものでした。」

 私はしどろもどろだ。
考えてみれば、かつての所属や、その後の職業など、
私は[彼]のことをよく知っているが、
[彼]は私のことなどを知るはずもないことを思い出したのだ。

しかし[彼]は、ああ、と納得した顏で深くうなずくと握手を求めてきた。
そして、

「今日は暇かね? よければ、“会社”のほうにでも案内しよう。」

そういうと、そのまま歩きだす。私はあわてて後を追った。

 半ブロックほど歩くと、町並みは古び、まるで前世紀のようだ。
そんな中で[彼]を見失った私は右往左往してしまう。
だが、いつのまにか流麗かつメタリックなスペシャリティ・カーが横付けし、
ガルウイングのドアが開いた。

「どうした? 乗りたまえ。」

[彼]が運転席から手招きしている。
一瞬の躊躇の後、シートに身体を預けると、滑るように車は発進する。

 口元にわずかな微笑を浮かべながら、
この車特有のユニークな形をしたハンドルを操る[彼]に、
私は会話も忘れて見つめることしかできなかった。

 “会社”が見えてきた。かつて何度も見ていた、おなじみの景色だ。
広大な敷地の一角、ひときわ大きなオフィス棟の車寄せに乗り入れる。
降りる彼に続いて中へ。[彼]の登場にタイプを打っていた女性秘書が顔を上げる。

「おはようございます---さん。…そちらの方は?」

「おはよう。ミス---。こちらはお客さんだ。一種の見学者というところかな。」

秘書は微笑んで言った。

「そうですか、ごゆっくり。」

 奥にある執務室に入ると、[彼]は私にとっては見慣れた、
しかしあくまで秘密のあの手順を行なったのだった。

         * * *

 扉が開くと、まったく唐突に近未来的な空間が出現した。
周囲からは各種電子機器が発する騒音が低く聞こえており、
ボディスーツ様の制服を来た男女がきびきびと歩き回っている。

 [彼]の説明を受けながらついていくと、
精悍な顔つきの人物が[彼]に話しかけてくる。
私にはわからない会話がひとしきり続いた後、
その人物はこちらに微笑を向けてきた。

「はじめまして。僕は… いや、キミは僕のことをよく知っているんだったね。
 今日は楽しんでいってくれたまえ。」

 もみあげが印象的なその人物は、軽く手を振りながら去っていった。

 いちばん奥には[彼]の部屋があった。
もうひとつのオフィスだ。すでに部屋には先客がいた。
軽く割れたあご、彼よりやや年上で、苦労人らしい顔つきだが、
目の奥には柔和な光をたたえている。

仕事上の現状報告などが終わった後、
その人物はこちらを見やりつつ[彼]に聞いた。

「彼が、その、見学者か?」

「そうだ。どうも、我々のことを我々以上によく知っているようだぞ?」

[彼]がイタズラっぽくウインクしながら答える。

「まさか。…ふむ。まぁいい。このところ静かなものだし、
 たまにはこういうお客さんもいいだろう。
 君、疑問があったらなんでも聞いてくれたまえ。私はあちらにいる。」


 その後も私は施設を堪能した。 
遠い勤務地にいるはずの要員もここに戻ってきており、
あこがれだった女性とも話をすることができた。

 ひとしきり施設を見て回った後、
[彼]のオフィスに戻って飲み物で喉を潤しながらくつろぐ私。
だが、そろそろこの夢のような時間にも終わりが近づいているようだ。
私は、意を決して口にしてみた。

「今日は、本当にありがとうございました。
 長年の夢がかなってとても幸せです。しかし…なんというか、皆さんは… 」

やはり口ごもってしまう私に、彼は遮るように口を開く。

「確か君の国では、我々のようなものが定期的に戻ってきて、
 それを迎えるという風習があったんじゃないかな?
 そんなものだと思ってくれればいいさ。」

そして立ち上がり、改めて握手を求めてくる[彼]。

「ありがとう。今日は会えてうれしかった。
  …私たちのことを、忘れないでいてくれて…。」

不意に[彼]と、周囲の景色が薄れていった。

              * * *

 気が付くと私は、郊外にある大きな施設の前にたった一人でたたずんでいた。

そうか、今日はちょうど…

帰ったら、久々にDVDでも引っ張りだそう、そう思った。

(完)

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2017.07.19

たかやまさんさく~

Takayama

 翌月曜は祝日でお休み。せっかくなんでフツーに観光して帰るべ、ということで、富山に住んでる友人のにっしーを呼び出して付き合わせる(^^;) このにっしー、30年前コウガンの美少年だったころからのどつき合い、じゃないおつきあいで、ついったでもしょっちゅう絡んでるから、久しぶりという感じがありませんな。前にリアルで会ったのは数年前なんだが。
 しょっちゅう高山には来てるというにっしーに先導してもらって立駐にクルマを停め、飛騨高山の市内散策へ。市内を流れる川がきれいでよいね。鮎とかもいるし。ほんと、なんもせずフツーの観光客みたいにブラブラ。一応、アニメ「氷菓」の登場シーンの場所とかも少し回ったけど。シメに高山ラーメンを食って帰路につきましたん。
 GSAも高山も生きてるウチにまた行きたいですな。

旧高山町役場。明治の建築だが、タタミ部屋があったりつくりが武家屋敷を引きずってて面白い。
Yakuba

なかにあった98。こんなばっかり撮ってます(^^;)
98uv

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