2019.11.18

ブラックポルシェのレストアと走行会参加(3)

あまりの楽しさに写真もロクに撮らずにひたすら走らせてて、終了間際の夕方にあわてて撮ったギャラリーがこちら。93421

プラモメーカーのマシンなど、レア車がずらりと並ぶピット。ヨコモのミニレーサーRC-12やタミヤF1もありました。
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ランボルギーニチータの隣にはオオタキのマスタング!! ロングスイルベースらしい安定感のある走りっぷりでした。

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こちらはフジミの童夢。フジミは、実車設計者である小野氏の設計したシャーシがウリでしたね。

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なつかしー雑誌類。ラジマガがないぞw

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タミヤCSブラックカウンタック。傍らには当時のニッカドパックが…。タイヤとホイールは最近の限定再版モノですな。

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これ、ウチのピット。オンロードは4台持ち込んだけど、動くのは934が1台のみというテイタラク…

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友人のでりちゃんといっしょに昔のプロポも展示してみました。

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でりちゃんは無限スピリットと京商プラズマ、タミヤF1にツーリングなど。プラズマよく走る~、だそうです。

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主催者様のピット。パッケージだけでも持って帰りてぇ~w 今回はAYKパーセックにカンナムローラ、京商ソニックスポーツなどの旧車を参加者に惜しげもなくレンタルしてくださり、感謝感謝。なつかしいフィーリングを堪能しました。

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京商ソニックスポーツだっ!! フロント540、リヤ380のFF的四駆バージョンでセットアップ。我々(誰だよ)の間では品川プリンス仕様というw アンプも古いRM-7を搭載予定だったが、壊れていたので諦めたとか。そしてそのアンプは…

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こちらはAYKパーセック。サンワのスピコン500が載ってるのが個人的に大受け。やらせてもらいましたが、往年の左ダンスは健在(汗


いやぁ楽しかった。来年も開催予定だそうで、その節はぜひまた参加させていただきます(^^) え、もう来るなって?www

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ブラックポルシェのレストアと走行会参加(2)

ボディをかぶせてみるとこんな感じ。ホイールは同社のカウンタック用。純正のホイールもあるんだが、シャフトにかぶせるスリーブが行き方知れずになっちゃって装着不能。スリーブ、作らなきゃなぁ。
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そしてやって参りました走行会当日。画像を見てもらいましょう。わかる人なら、どんだけレアなクルマが集まってるかわかるでしょ?(笑)実車のグッドウッドフェスになぞらえ、ガラスケースにしまっとくよーなクルマをガンガン走らせちゃうようなイベントなのだ。
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当然ワタシも走らせましたよ。前後タイヤは走行用のRM・Mk.6用のホイールにフロントがモールド、リヤがなんだか忘れちゃった(^^;)(けど多分Lラバー)大昔の現役時代、パーキングロットでの基本の組み合わせ。シャーシ裏にはキズ防止のガムテープを貼っちゃうところがヘタレである(汗
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タイヤセットはどんぴしゃで、自分好みの弱アンダーな特性、しかも非常に素直。ステアリング操作なりにマシンが思った方向を向くのでラインにすごく乗せやすい。改めて、当時の滝博士の設計の優秀性に感謝。インチキなラクダリポのおかげか、380モーターなのにストレートは思ったより速く、ストレスはない。
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主催者氏のポルシェ935との夢の共演。とても令和の時代とは思えないwww

 

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が、好事魔多し。途中からちっと直進性が悪化し出したなぁと思う間もなく、バックストレートで突然の転倒。ああ~、せっかく磨いてクリアかけたボディが…
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原因はフロントブロックの固定ナットが脱落したためと判明。おかしーなー、新品のロックナット使ったんだけどなぁ。
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修理後、またまたいい調子で走らせて、30年前に接着したモールドタイヤが剥がれて走行不能になったりもしたけれと、総じて思ったような走りができたので満足満足。途中からもう開きなおって、プラボディなのにガシガシぶつけながらバトルしちゃったよwww

 

ちなみに、ボディ以外に大きな破損はなし。いや、よー走るわこのクルマ。ワタシ、最初のRCカーがノーマルの934だったんだけど、こういうクルマだったからこそ面白さにハマってしまい、沼から抜けられなくて40年以上ですよあーた(笑)
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ブラックポルシェ934くん、30年ぶりのお勤めご苦労さまでした。

 

続いてギャラリー編いきます。

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ブラックポルシェのレストアと走行会参加(1)

1982年ごろのことだと思うが、電波実験社の担当だったK氏が仕事を辞めることになり、持ってるRCカーをやるから取りに来いとの連絡があった。

ホクホクと出向くワタシの目の前に現れたのが、ヒノデのF1、ロータス78と、タミヤの10万台突破記念ブラックポルシェ934だった。特に934は発売当時ほしかったものの、あっと言う間に完売してしまい、残念に思っていたものだった。

当然喜んでもらい受け、1988年に行われた「タミヤサーキット10周年記念・タイムトンネルレースでは友人のぼーるさんに託して実際にタミヤサーキットを激走。その後、1990年の「タミヤRCカーグランプリ・クラシックスペシャル」でも走行させている。転居の際も処分することなく現住地に持ち込んでいたが、押し入れで放置状態だったために、かなりボロボロの状態。
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しかし先日、「浜名湖ガーデンパーク フェスティバル・オブ・スピード」という旧車の走行会に参加することになり、コイツを実働状態にレストアすることにした。
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シャーシはこんな感じ。たぶん、90年当時積んだステアリングサーボがそのままになっている。走らせてたまんまなので、フロントはF2についてたモールドタイヤを現地で移植したまま、後輪はRM-Mk6ポルシェ956のものを使用している。
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ボディは一応、だいたいのパーツは残っているものの、ウインドーはぱっくりこ、ライトのメッキも剥げちゃってるし。視覚上大きなアクセントであるドアミラーやワイパー、細かいトコではやボンネットフードピンがないなどいくつか欠品も。幸い、ウチには未組のタムギヤ934ボディがあったので、ミラーとワイパーはそこから流用することに。フードピンは、このさい無視といことで(汗
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まず、ボディを洗浄するために、ウインドー類を取り外し。当時、耐衝撃性を考えゴム系接着剤を使用していたおかげで、なんとかうまく剥がれてくれた。ABSボンドとかだったら完全に溶着してムリだったかも。
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あとはマジックリンなんかを使ってハケやブラシでまんべんなく汚れを落とし、ホコリの付かない場所で換装させ、完全に乾いてからざっとプラモ用のクリアをスプレー。メッキ部分をハンブロールのシルバーを筆塗りしてゴマカすなど小細工を弄したら見違えるようになった。
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シャーシのほうもバラして洗浄。このクルマ、サーボの位置合わせがけっこう面倒だった記憶があるので、サーボはできればそのまま使いたいと外さないである。

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この時代のタミヤ車は、なぜかビスがJISネジという古い規格になっている。これでは不便なので、現代のISOネジに変更。チタンビスや青いパーツをふんだんに使ってやった(笑) 軸受けのブラス部分も磨いてピカピカに。

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サーボは当初、コネクタだけ現在の規格に変更してそのまま使ったんだが、いーかげんに載っけてあったせいか左右の切れ角がまったく違い、送信機側での調整も効かないほど。なんでコレでヨシ! と思ったんだよ!!>30年前のオレ

結局、一度ハガして装着し直すなら別にこのサーボにこだわることもないだろうと、年代的に(ちょっと)新しいSANWAのSUPER-ERGに変更。前後のタイロッドが並行になるように位置決めするのがポイントになる。この時代なので、固定は男らしく両面テープのみだけど、380パワーなら問題ないでしょ。

スロットル側は、サンワプロポ黎明期の大型サーボ、SM-301のジャンクがあったので、アッパーケースのみを使って、これまたジャンクから引っぺがした巻線コントローラーをダミーで装着。下に某500円アンプと受信機をセット。なんか当時っぽいでしょ? 巻線でサーボの銘板が見えなくなるので、それならばとノリをハガしてステアリングサーボの銘板の上にペタっ。こちらも一見旧式そうに。電池はもちろんラクダのリポ改ね。

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以下、次のエントリーに続く。

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2019.11.03

タミヤ・ラクダバッテリーのリプレース

今度、ガーデンパークFOS

https://sites.google.com/site/hamanakogfos/home
なる旧車イベントに参加を考えているのだが、手持ちの古いマシンに載せるバッテリーがないことにハタと気がついた。昔のラクダバッテリーは残ってるけど、全部もう電池としてはオシャカになっちゃってるしね。
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しょーがないのでラクダをカラ割りして、中に小型リポを仕込むことに。単に走らせるだけなら、ショートリポとか載っけてもいいんだけど、それだと実車グッドウッド・フェスのRC版をめざすというイベントの趣旨にそぐわない気がするのだ。

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まず、エクザクトソーなどでラクダのケースを合わせ目からぶった切る。ケースは溶着されているのでこうでもしないと開いてくれない。この作業がいちばんメンドクサイ(^^;)

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苦節ウン十分、ラクダの開きw 中身のバッテリーは粉吹いてひどい有り様。販売店など回収してくれるところに持っていくか、地域のゴミ処理規定にしたがって廃棄しましょう。

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内部の付着物等を洗い落としたら、スカホで買ってきたオプションNo.1のショートリポを入れてみる。いい感じに収まりそうだ。ただ、昔より電源コードが太くなってるので、コードの取り出し口を拡大するのと、センサーコード用の穴を新設しよう。しかしまぁ、この大きさで容量2000mAhと元の電池より大容量だっていうんだから、技術の進歩を感じずにはいられま千円。

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ゴーリゴリゴリとワイルドに荒目の丸ヤスリで穴を拡大。適当でよいです。

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ここで取りいだしましたるは釣り用の板ナマリ。そのままだと重量が軽くなりすぎ、走りのバランスが崩れるので、元のラクダバッテリーに近いところまでオモリを入れてやるのだ。だいたい、総重量で300gちょっとくらいになるようにしたい。

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こんな感じで入れてみた。オモリの固定は両面テープなどで。電池との間は絶縁材を噛ませておくほうが安全。

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上下を瞬間などで仮止めして、最後にグラステープで固定してやれば、「ラクダバッテリー2019」の出来上がり。

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重量は320g。本来のラクダが約350gだから、やや軽い程度に仕上がった。これなら走行への悪影響はないだろう。

 

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2019.10.02

昔の写真

たぶん、立川のデイトナだったと思う。

のうてん956のそろい踏み。

左から霜さん、オレ、シンカ、もう1台は不明。

手前のエクセレンスは霜さんの。

今は我が家にある。Nouten1

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2019.07.19

MRJミュージアムへ行ってきた。

Mrjm

海の日入れた三連休、ちょっと日本中部地域に旅行してきたんですが、その中からとり急ぎ「MRJミュージアム」のレポートなど。いえね、ここは写真とか撮ってないので書いとかないと忘れちゃうもんで(汗

さてMRJミュージアム。言わずと知れた久々の国産ジェット機、MRJ(商品名はスペースジェットに変わっちゃったけど)を製造している三菱の最終組立て工場を見学できるというもの。見学には事前申し込みが必要で、けっこー事細かな個人情報を登録する必要はあるが、このへんは企業秘密のカタマリである最新鋭ジェット旅客機工場見学なので、納得するしかない。申し込みはwebから可。見学日2日前まで受け付けている。

予約の時間になったので各務原航空宇宙博物館から通称小牧空港こと名古屋県営空港へ移動。各務原で長居しちゃったので途中の渋滞はちと焦ったが、なんとか時間前に到着。小牧空港はエアポートウォークというモールを併設していて、お客さんで大盛況。その中のフロアにはあいち航空ミュージアムも併設されているのだが、このミュージアムのエントランスにMRJミュージアムの受け付けもあるのだ。

案内にしたがってちょいと裏のほうに歩いていくと、そこは空港のチェックインカウンターを模した受け付け。よいふいんき(なぜか変換ry)ですな。とても丁寧な女性係員が申し込みのQRコードをチェックした後、身分証(免許証ね)を見せて本人確認。友人が申し込んだ際にワタシの生年月日を間違えていて、そこを訂正していた。セキュリティもこれくらいなら許容範囲みたい。

これまた出発ロビーを模した待合室で待つことしばし。定員制で、予約した時間ごとにまとめて案内される方式なのだが、連休最終日だというのになぜかこの時間の見学者は我々二人だけ、いわば貸し切り状態。なんとなくうれしくなる。ほどなく、ご用意ができましたと女性係員が呼びに来る。後について建物横の階段を降りると、専用の送迎バスが待ってました。運転手さんも歩道に降りてらして深々と一例。口調もあくまで丁寧でまるでVIPを迎えるよう。なんか、どこぞの航空会社の視察団になったよーなこンころ持ちでニコニコとクルマで5分ほどの三菱最終組立て工場へ。

1Fエントランスではカウンターにいた年かさの男性係員を含め、皆さんでお出迎え。なんか自分がとてもエラくなった気分(笑) こういうとこ、うまいよねぇ。係の方より見学の注意事項を聞いた後、音声案内用の機器とイヤホンを装着し、施設のロッカーに荷物を預ける。そう、ここから先は撮影とか録音とかは禁止なのだ。セキュリティ上仕方ないよね。

スーベニアショップもあったが、これは帰りにすることにして、とりあえず飲み物だけ買って(ここの自販機がまた面白くて、記念写真が撮れるのだ)、いざ見学コースへ。ガイドにくっついて見学するツアー方式で、まずは施設の5階にエレベーターで上がると、そこにはおとなり小牧空港滑走路の意匠をペイントした長い廊下。1/20スケールで再現したものだそうだ。

「ここからはMRJになったつもりで心の中で離陸してください」てなことをいわれた。なかなかくすぐりを考えてるなぁ。子供は両手拡げて「キーン」ってやるって。そりゃそうだよな、ワタシも理性がもう少しで負けるところだった(汗 壁面にはだんだんと離陸していくMRJが描かれているので、どのへんから機首が上がるとか、なんとなくわかる。

そしてこの廊下を抜けたところのシアターで、まずは開発物語や初飛行などをまとめたに記録映画を見せられ、テンションが上がってきたところで、次にどどーんとあるのが、MRJのモックアップ!! 手前にはデザイン上のモチーフとなった日本刀や漆器なんかが並んでる。徹底した和のデザインへのこだわりは日本の機体であることを主張している。日本人にはちょっとオリエンタリズムが強すぎるよーな気もするけど、世界の旅客機市場に割って入るには、これくらいの自己主張が必要なんだろうねぇ。

モックアップ内にも無論入ることができたが、コクピットに計器がまったくないのね、今の機体。4面の15インチモニターで、全部表示できちゃうんだって。デモ画面が表示されてたが、左右が機体の状態、真ん中が航法用のデータになってた。左右一本ずつまるでクルマのエンジンオイルフィルターみたいな黒い半球形の見慣れない物体が生えていたので聞いたらマウスだと(^^;)

乗客用シートにも座らせてもらった。カスタマー向けに革シートとファブリックシートがあり、ここでは両方とも座れる。シートは全体に薄いんだけどしっかりしていて座り心地も良好。しかも足元が広いのよ。昔乗ったDC-9(古いねどうも)なんかはかなり窮屈だった印象あるんだけど、大型機のエコノミーよりもぜんぜんラクな印象。ちなみに、根が貧乏人だからか布シートのほうがいい感じ。席上の荷物だなも広くて使いやすそう。しかも端っこがレールっぽくなっていてつかまることができる。このへん、CAな皆さんに聞いた意見を反映したそうで、ナイスな設計。荷物室を床下ではなく後部に持ってきたことで床面が下がり、天井まで203cmと大型機なみだし、真円形状の胴体の一番広いところに肩口が来るようになって、非常に余裕を感じた。これなら航続距離上限のグアムあたりまで飛んでも疲れないよね。

胴体の次は翼とエンジンのカットモデル。もっとも、エンジンとパイロンは木製のモックアップだけどね。MRJのエンジンはP&W(P&Gじゃないよ、それは洗剤)のGTFという新しいエンジン。もちろんターボファンで、ファン直径を大きくするなどで効率を上げ、燃費を20%改善したもの。確かに直径が大きいわ。グランドクリアランス確保のために、パイロンの設計はなるべく主翼の前方へ出すようになってた。でもこのエンジン、機体開発にモタついてたおかげでライバル機にも搭載されちゃうのよねぇ(汗

主翼は内部のフランジがなーんと削り出し。別体にするより強度的にも重量的に有利だというけど、ラジコン屋さんとしてはコストが気になるなぁ(^^;)続いて垂直尾翼本体。使われているCRP素材を持って軽さを実感するコーナーなどもあり、二人で似たような素材をいつも触ってるからなぁとか話してたらガイドの係員さんが目を白黒。そりゃそうだよな。他にも置いてあるチタン削り出しのパーツを見てすげーとかやってたら、フツーのお客さんとは喜ぶポイントが違ったらしく、「そういったようなお仕事をされてるんですか?」「いえ、趣味です。」「…」更に目がまんまるになるガイドさんであった(笑)

お次はタブレット端末がいくつも置いてある円型のテーブルへ。このタブレット、作業現場が360度映像で見られるというもので、MRJ製造の様子が動画でぐるんぐるん見える。こりゃすごいわ。マァあの、印象としては最新鋭の工場って、すごくメカメカしいような想像をするけども、まだ増加試作(オイ)段階だからか、人間の手作業の部分が非常に多いんだよね。

ひとしきり映像で喜んだあと、コクピットガラスとか航法関係機器とか、各部の構成パーツを展示したコーナーへ。国産ジェットとはいえ、国内メーカーなのは機内のじゅうたんとかシート生地とかごく一部で、航法機器など米国メーカーの製品が非常に多い。FAAの認可の取りやすさとか、そいういうのもあるんだろうけどAC-DCコンバーターみたいなモンまで米国製なのは、やっぱりちょっとさみしいなぁ。意外だったのはフラップのスライドレールフェアリングとか、いくつかのCFRP成型品が台湾メーカー製だったこと。てっきり東レあたりを使ってるかと思ってたんだが。

こうしたパーツを含め、各地で部分的に組立てられた機体が最終的にこの小牧工場に集まってくる様子を説明するパネルなどを見てから、いよいよ2階の組立て工場へ。エレベーターを降りると、警備員さんがひかえてた。そんでもって我々のあとをずっと付いて来るのである。警備厳重だなぁ。

眼下に広がるのはまさにMRJの組立て工場。我々がいるのはそのキャットウォーク部分ということになる。休日にもかかわらず、多くの技術者が出勤して作業していた。どうもヘラヘラ物見遊山しててごめんなさいな気分になる。エレベーター降りたところから見て、向かって左手が機体の組立て工場、右の方が「士の字」wになった機体に各種機器の取付を行なう艤装工場となっている。といっても壁とかで仕切られているワケではなく、間にPCやデスクのあるワークエリアを挟んで向こうが組立て、艤装がコッチ、という感じ。

組立て工場エリアではまだ黄色い下地材のドンガラ状態で2機が製作中。これは、短胴型の-70の初号機と2号機だそう。旅客機は一般的に、原型の胴体をストレッチして長胴型を作ることが多いのだが、MRJでは逆なのね。ずんずんと右手の方に歩いていくと、米国でのテストに参加するために最終艤装中の6号機が。テスト用ということで、ピトー管が左右2本ずつ、計4本装備されてるのだな。機首右側面からは、エンジン全停止の非常事態に繰り出される非常用風力発電機のも露出していた。これで不時着までの最低限の操縦機能と通信を確保するというもの。ミリオタ的にはMe163コメートの機首先端のアレを想像してもらえばよいです。こんなん、使う場面に乗り合わせたくないもんだが…

途中、外板パネルを沈頭鋲で止めたものを展示しているエリアがあり、自由に触れる。コレがほんとに平滑でびっくりするが、作業は職人の手作業というから二度びっくり。
使用する特殊ドリル(穴がより平滑に開くようにダブルエッジになってる)などもあり、開けた穴の平滑性を確認できる。挑戦コーナーとして、ドリルを所定の穴に垂直にまっすぐ入れる、というのがあったが、二人ともミスなくクリアしてまたガイドさんが驚いてた。なんでも、ほとんどの人はナナメってしまうんだって。アレだな、RCカーいぢりが役に立ったということだよな。(その後水平方向へのチャレンジではぜんぜんうまくいかなかったのはナイショだ)

印象的だったのは使用する工具やパーツ類がものすごく整然と整理され、ラックごとに置かれていること。海外からのお客さんはここにいちばん驚くそうだ。確かにそのほうが効率がいいけど、やはり驚異に見えるんだよね、こういうのって。最終的には月産10機、つまり3日で1機の割合で機体を完成させる能力があるってことなので、またそのうち訪問して広い組立て工場を機体が埋めつくしている姿を見てみたいものです(見られるかなぁ?)。

そんなこんなでキャットウォークをぐるっと回り、見学が終了。ずっと付いてきてくれた警備員さんにもご挨拶して、1Fエントランスへ。スーベニアショップでちりっと買い物して、また送迎バスに乗って小牧空港まで帰って来たのでありました。(フードコートで食った寿がきやのラーメン、うまかった(^o^))

航空関係のニュースをみている人ならお分かりのように、MRJをめぐる環境は必ずしも順風満帆とはいいがたい部分もあるのも確かで、このMRJミュージアムだっていつまであるかわかんない。今のトコ、というかここ数十年は日本で旅客機の製造工程が見られる唯一の場所のワケで、興味のある人は早めに見学しておくことをお薦めしマス。

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2019.04.30

モーター夜話(2) マブチモーター ミニベビー

第2回目で早くもネタ切れか!? ラジコンじゃなくなってきたぞ(汗

チュウキンのモーターと同時期に手に入れたのかミニベビー。
オッサンならご存じだと思いますが、
小型モーターのおしりに単三電池用ホルダーが付いていて、
ちいさなプロペラまで付属しているというもの。
これ、スイッチはなく、指でちょんと弾いてやると回りだすという、
ミニ四駆のタッチダッシュモーターみたいなもの。

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付属のプロペラでミニミニ扇風機としても楽しめますが、
主な用途はヒコーキのプラモデルのプロペラを回すことでした。
ちょいと工夫すれば1/72くらいの単発機にも装備可能。
お手軽に稼働状態が再現できるので、
ブンドドもはかどるってもんです(笑)

子供の頃は何個も買って楽しみましたが、
わりと早い時期、確か平成になる前に廃番になってしまいました。
今回ミニベビーを2個入手したのですが、
そのうちのひとつがごく初期の製品でした。
「マブチモーター」の商標こそ同一なものの、
シート下の製造会社には「東京科学株式会社」の文字が。

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まだ、マブチに社名変更する1971年以前の製品ということになります。
価格は100円。その隣のマブチになってからの製品は160円ですが、
これはオイルショックの影響でしょうね。

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ミニベビーは装着に対応するプラモもいくつも発売されるなど、
一時盛り上がりを見せましたが、アクション重視の模型がすたれ、
スケール重視の世の中になったことに歩調を合わせるように、
店頭から消えていきました。

 

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2019.04.21

モーター夜話(1) 中央金属技研 ブラックモーターS3650BB

ココログのリニューアルで使い勝手も慣れなくてはいかんし、
しばらくマジメに更新していくかなー、ということで、
モーターの話題を不定期連載することにしましたん。

題して「モーター夜話」。

なに、ムカーシのモーターのハナシをジジイがにょろにょろ語るだけだす(笑)
記念すべき第1回は、チュウキンのブラックモーター。

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まぁ、ブラックモーターといってもぜんぜん馴染みがない人が大半でしょうが、
1970年代後期、1/12電動RCカーが百花繚乱咲き誇った、
いわゆる第一期電動カーブームの頃に発売されたスペシャリティモーターです。
(ここでいうスペシャリティとは、マブチ540と比べて、くらいの意味です)
エンドベル分割式でブラシ交換も可能と、メインテナンスについても考えられていて、
当時急速に盛んになってきたレースイベントでの使用にも適したモーターでした。

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画像を見て、ちょっと詳しい方ならお気づきだと思いますが、このモーター、

エンドベル部分がほぼ同時期に発売されていたAYK(青柳金属工業)のモーター、
GZ1200シリーズと共通の意匠を持っているんですね。
放熱のよいアルミ製で側面に楕円の開口部があり、
絶縁ワッシャを介して真鍮製のブラシホルダーを組み合わせ、
ブラシは六角の特殊ナットでセットされているというあたり、
エンドベルについてはまったく同一のデザインといって良いと思います。
ただ、AYKのGZがフロントエンドも別体で3分割式になってるのに対し、
スチールの一体型である点が異なります。

このような差異はあるにしろ、当時の雑誌を見ると、
寸法はAYKのGZ1200と同じと記してあって、
じゃあ、エンドベルは同一のものを使用しているんだなと思ってました。

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ところが最近、オークションで現物を手に入れることができまして、
家にあったGZ1200Rと比較してみたら、なんとびっくり寸法が違う。

全長やシャフト径などは同一、本体の全長もほぼ同一なんですが、
チュウキンのほうがエンドベル部の全長が短く、
その分ベアリング保持部が突出している形状でした。
全長は一緒なので、内部のローターなども同一だと思いますが、
気がつかなかったなぁ。

なお、このブラックモーター、作っていたのはサガミで、
同一意匠のものがCAMでもOEMで発売されていたほか、
当のサガミも本体色を赤に変更、エンドベルを白色塗装とした、
「レッドモーター」を発売してました。

79年、アソシRC12EXにレッドモーターを組み合わせていちむらGCに参戦、
そのころがいちばん(いちむらでは)調子よかったなぁ。

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2019.04.20

ユーザー車検に行ってきた

Vivisya

またまたしばらくのご無沙汰でした(汗

うちの愛車、ヴィヴィオも今年で製造から26年目に突入。

今までは家族でも使うことがあるってんで維持費は家計から支出されてたんだが、
今年度から我が家的に完全趣味車の扱いとなり、ワタシのお小遣いのみで維持していくことに(泣)

そうなると車検も今までみたいにディーラーに丸投げってわけにも(金銭的に)いかず、
今までも何くれとなく世話を焼いてくれた友人のジャイロ君の助力で初ユーザー車検に挑戦してきましたん。

 

●必要なもの
車検証
納税証明書
自賠責保険証
オンライン予約番号
24カ月点検票(あれば)
認め印
(A4クリアファイルか書類ばさみがあると便利)

●事前予約
まずは<a href="https://www.keikenkyo.or.jp/" target=_blank>「軽自動車検査協会」</a>のサイトから車検の予約。うちは軽自動車だからね。最初にユーザー登録しなきゃイカンのが面倒だが、仕方がないか。最寄りの検査協会で都合の良い時間で予約するけど、これは全国どこの検査協会でも可。
東京で登録したクルマだけど、出張で九州に持ってきていて、なんて場合でも、九州で受けられる。あたりまえだが、ウチは地元の熊谷で受けましたん。

●まずはテスター屋へ
新しくて整備の行き届いたクルマなら、そりゃ直接ラインに持ち込んでもいいんだけど、うちのみたいにボロボロなやつは、事前に車検の検査項目をチェックしてくれる「テスター屋」さんというのがあるので、そこにまず持っていった方が安全。

熊谷支所の場合、熊谷方面から行くと検査協会の手前に2軒、テスター屋さんが並んでるんだけど、手前の大きいところは認証工場専用なので、一般人はやってくれません。
んで、そこのとなりにある、ちょっと間口の狭いテスター屋さん(タジマキコーさん048-598-7118というところでした)が、一般人OKなのでそこでチェック。

やることは排ガス、サイドスリップ、ブレーキ、光軸とか。サイドスリップは調整までしてくれて、4200円(2019年現在) 。不合格で二度手間になること考えたら妥当な金額でしょう。

●検査協会で
籠原駅からクルマで10分ほど、熊谷市新堀にある軽自動車検査協会熊谷支所。駐車スペースにクルマを停め、窓口へ。最初に0番の窓口で書類をもらうが、入ってなければ自賠責の申し込み(25000円くらい)をしておくこと。車検費用でこれがいちばん高いけど、保険だもの、仕方がないよね。

書類は後ろのカウンターで書ける。継続車検の場合、チェックシート、支払い用の印紙を貼る紙、あと申請書(だったかな?)で計3枚。認め印必要。車体番号とか原動機形式とかは車検証を見て。書き方ガイドがあるんだけど、ひとつしかないので誰か使ってると終わるまで待ってなきゃならない。

書類がOKなら「ユーザー車検の方」、と張り紙のある窓口に行って見てもらう。OKなら重量税(古いクルマは8800円)と検査手数料(1400円・2019年現在)を印紙で納付(向こうで貼り付けてくれる)。ユーザー車検の場合、ガイドは必要ですか?と聞かれるのでお願いすると、初心者マークがでっかく印刷されたファイルをくれるので、これをダッシュボードに掲示しておく。係員さんが現場でいろいろ教えてくれるのだ。そうそう、24カ月点検の点検票は?と聞かれるので、持ってない人は「後整備です」と答えればOK。ただし、ちゃんとあとでチェックしないとダメですよん。

●見学は大事
納付がすんだら書類を持ってクルマで車検のレーンへ行くことになるけど、時間に余裕があったら車検ライン見学コースへ。ここで一連の流れが見られるので、どういう検査を受けるのかがわかり、大いに参考になる。

●いよいよ車検ラインへ
熊谷検査所の場合、いちばん内側の第3レーンがユーザー車検優先ライン。午前午後と2つすつ、計4ラウンドに別れており、各ラウンドの間に休憩時間がある。自分の予約ラウンドに合わせて並ぶ。ウチは10:30-12:00の午前第二ラウンドに予約だったが、混んでるときは早めにレーンに並んでた方がいいみたい。今回は5月の10連休をひかえてすでにやや混雑気味で、10:00くらいから並んでた。

●まずは灯火類の点灯テスト
車検ライン入り口で係員に書類を渡し、指示に従って灯火類とホーンのチェック。運転席から降りて、係員がレバー類の動作具合をチェック。ボンネットを開けて車体番号とエンジン形式等の確認。あ、ワイパーとウインドウオッシャーもチェックされる。

●排ガス検査
続いて、指示ラインまで移動して排ガスチェック。指示に従って計測器のプローブを60センチほどマフラーに突っ込み、測定結果が出るのを待つ。OKが出たらチェックシートを指示された向きで印字機に入れ、検印する。テスター屋さんで問題ないのはわかってたので、余裕。触媒は暖まってないとうまく働かないので、エンジンを充分暖気してから計るのがコツだそうです(^^;)

●サイドスリップ
次はサイドスリップテスト。直進性の検査ですな。ウチのヴィヴィオは、タイロッドエンドがガタガタだったためにタイヤが片減りしたりしてたのを修理した後、自分でテキトーに調整しただけの状態だったのだが、こちらもテスター屋さんで直してもらってたので無問題。 指定されたところをゆっくりと直進するのだが、早すぎるとやり直し(やり直しになった)。

●スピードメーター誤差計測
次はスピードメーターの誤差テスト。テストローラーにクルマを移動し、ゆっくり40キロまで加速。40キロでライトをパッシングする。ローラーの負荷って独特で、けっこう加減が難しい。web上などの体験記を見ると、恐る恐る踏みすぎてなかなか40キロまで上がらない、なんてのが多かったもんだから、思い切って踏み込んだら今度はオーバーしちゃうんですな(汗

●光量・光軸
次はヘッドライトの光量と光軸測定。パーキングブレーキ、ニュートラルで表示に合わせてライト点灯する。これもすでに事前チェック済だから大丈夫。樹脂ヘッドライトの表面が劣化して曇ってたのを、クレンザーで磨いたりした苦労が実ってよかったよかった(^o^)

●ブレーキテスト
おつぎはブレーキテスト。まずはギヤをニュートラルにしてパーキングブレーキも解除しておき、電光掲示板の表示に合わせてブレーキを踏む。これ、親の仇くらいに思いっきり踏まないとイケマセン。やりなおしになります。続いてパーキングブレーキ。表示に合わせて思いっきり引く。でも、力入れすぎてレバーを折れないように(^^;)

●下回り検査
最大の緊張が最後の下回り検査。オイルや冷却水漏れなどがあるとNG。乗車したままリフトで持ち上げられ、指示に従ってハンドルを左右に切る。係員が各部を叩いてゆるみやガタを、また目視で漏れやその他問題点をチェックする。ウチのはちょっと冷却水がにじみ気味だったんで、直前に拭き取ったりしてガクブル。幸いにして特に何もいわれることはなかった。
ここでなにもなければ、リフトが下ろされて書類を返却されておしまい。車検ラインを出てクルマを止め、同棟にある交付窓口に行って証票を受け取れば、晴れて車検終了であります。

●気をつけることメモ
意外と忘れがちなのがワイパー。ウオッシャー腋芽入ってるのはもちろんだけど、あまりひどい拭き残しとかがあってもNGなので、フロントガラスとブレード表面はよく拭いておく。

フツーはまず滅多に使わない発煙筒もわりとひっかかりがち。有効期限が残っているか見ておく。今はLED式のも出てるから、それに取り替えておくのもいいかも。

つーわけで、なんとかあと2年乗れるようになりました。
クルマと人間、どっちがダメになるのが早いかなー?(^^;)

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2018.10.21

XL125Sのシート張替え

先日、元いきつけの模型店主の愛車だった、HONDA XL125Sが我が家にお輿入れ。
エンジンは3基め、走行距離15万キロオーバーという超オールドタイマーだが、まだまだ元気に走る。

Xl2

ただ、シートが破けてしまい、糸で補修したもののまた破けてきているのがたまにキズ。
雨の日とか乗ろうものならお尻びちょびちょになっちゃうしね。ということで、シートの張替えを敢行することに。

Xl1


さすがにもう純正のシート皮は廃盤なので、同等品を「スタンダード」さんというバイクシートシート張替えの専門店から購入。
送料入れて約4000円でした。

基本、前の皮を剥いで新しい皮をかぶせりゃいい。ただ、新しめのバイクなら樹脂のシートベースにタッカーでタカタカくっつけていけばいいんだけど、XLは金属のシートベースでここから出ているツメにひっかけていく形式なのが面倒。それぞれのツメにひっかけるのに、シート本体を踏みつけつつ、全体重をかけて伸ばしてやっと固定といった感じで、とにかく疲れた。 ツメで指切って血染めのシートになっちゃうし(^^;)

Xl4

夕食後から日付がかわるまでがんばってなんとか完成。

Xl3


取り付けてみたのがこれ。シートバンドは面倒なのでオミットしちゃいました。

Xl1_2


オヤジさんが仕入れに使っていた特製キャリアものっけて、これで完成。今度ご本人に見せに行こう、そうしよう。

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