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2007.08.14

手記をいただく

 一昨年のこの時期、終戦前、家族が現在の北朝鮮の「雄基」というところで生活していたことなどを記した、ソ連参戦記念日というタイトルの記事を書いたことがあった。今年の5月になって、同じく雄基にいらしたお父上を持つ「りち」さんがこの記事を検索で発見され、コメントを頂いていたのを、このブログをよく見ている方ならご存知だろう。

 実はその後もメールでのやりとりが続いていたのだが、その中で、お父上とうちの母親が同級生であり、しかもとても親しい間柄だったことが判明した。お父上が、当時の同級生の女生徒の中で、唯一名前を覚えていたのがうちの母親だったというのである。おてんばな我が母の遊び友達だったらしい。

 確認の意味で、唯一残っていた当時の母と祖父が一緒に写っている写真(ほとんどの荷物は引き揚げ時に散逸している)をスキャンして送り、見てもらったところ、間違いないとのこと。写真ではあったが、実に62年ぶりの再会であった。ネットのすごさを感じるのはこういう時である。

 お父上は、終戦の混乱の中で幼い妹弟やご母堂を亡くされ、筆舌に尽くしがたいほどのご苦労をされたが、強制労働から帰された父親と運命的な再会をしたことで、なんとか内地に引き上げてこられたとのこと。
 こうした当時の体験と、墓参の意味で旅行されたという板門店への訪問記を一冊にまとめた私家版の本が、本日、我が家に届けられた。あとがきには母のことも書いて下さっており、読んでいて感無量だった。早速、本は仏壇に供えさせていただいた。お送りくださった「りち」さんには大変感謝するとともに、お父上の末永いご健勝をお祈り申し上げたい。

 
 不摂生のあげく、70にもならずに逝った母。あんたがもう少しがんばっていれば、直接再会を喜び合うこともできたんだよと、仏前に焼香しつつやりきれない思いも感じていた。


明日は62回目の終戦記念日だ。

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Comments

場違いなのかもしれないけど、素敵な話をありがとう。
確かになぁ、ネットがあればちりじりになった人との
再会も夢ではないもんね。うちの元挺身隊員にも教え
てやろうかなぁ、ネット...(^^;

Posted by: べにぶた | 2007.08.14 06:34 PM

>べにぶた兄

いやまったく、こういうのがインターネットの強みなんだと思います。
終戦当時20歳だった人でも、もう82。
そう考えると、あの戦争を振り返るには最後の時期なんじゃないかと思いますね。
ぜひ教えて上げてください。

Posted by: いで | 2007.08.14 07:51 PM

ネットってのは良い事も悪い事もあるけれど、
全てのモノは使いようであるという事を思い知らされました。
良い時代になったモンですね。

案外、天国のお母さんがつないだのかもしれないよ、この偶然。
いや、必然か。

Posted by: 超拘束バルビオン | 2007.08.15 09:29 AM

>バルビにょん
あひる、おつかれさまでした~。

小学生以下の子供で、あの街から逃げてこられたのはほんの一握り。
そう考えると、天国にいく前につないでくれた方がよかったんだけどね。
もっとも、今となっては繰り言でしかないんだよなぁ・・・。

Posted by: | 2007.08.15 10:14 AM

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